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2009年9月10日(木)「しんぶん赤旗」

「教育は絶対に必要だ」

オバマ米大統領 子どもたちに演説


 【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は8日、新学期を迎えた子どもたちに向け、ワシントン郊外の高校で演説し、「君が人生でどんなことをしたいと思っていても、絶対に教育が必要だ」と述べて、通学し、勉学を続ける重要性を強調しました。演説は、テレビやインターネットを通じて、全米に中継されました。

 米国の公教育は小学校から高校まで原則無料。義務教育期間は、州によって違いがあるものの、おおむね7〜16歳となっています。しかし、財政難から教育設備の悪化などが全米規模で問題となっています。また、不況のもとで、大学進学など高等教育をあきらめる生徒も増えています。

 オバマ氏は、「将来、米国が、さまざまな重大課題にきちんと取り組むことができるかどうかは、今日、君たちが学んでいることにかかっている」と強調。「もし、君が学校に行くことをあきらめてしまうなら、それは自分自身をあきらめてしまうだけでなく、君の国の将来をもあきらめてしまうことだ」と励ましました。

 また、「(大統領として)教室を改修したり、図書やコンピューターなど必要な設備を整えることに力を尽くします。だから、君たちも自分の責任をきっちり果たさなければいけない。みんなが真剣にがんばることを期待します」と述べました。

 演説をめぐっては、共和党支持者など一部の保守派が、オバマ大統領が子どもたちに政府に都合のよい思想を吹き込もうとしているなどと非難。“社会主義イデオロギー”を流布しようとしているなどとの流言まで飛んだため、ホワイトハウスは演説内容を事前に公開しました。



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