2009年8月24日(月)「しんぶん赤旗」
「教育のつどい」閉幕
政治変え 子ども守れ
東京都内で開かれていた「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2009」(実行委員会主催)は23日、前日に続き分科会を開催し、熱心に討論を交わして閉幕しました。3日間でのべ7000人以上が参加しました。
閉幕に当たり、実行委員会は「憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かして、どの子も大切にされる教育を」とのアピールを発表しました。過去最高の26団体が実行委員会に参加したことを紹介。総選挙と日程が重なるなか、「教育のつどい」の論議を通じ、政治を変えることが子どもたちを守り、教育をよくすることにつながるという共通の思いになったとのべています。
「貧困と格差の広がりから子どもたちを守る」課題が正面からとりあげられ、子どもの成長・発達保障のため、教職員も率直に悩みを父母・国民と共有し、とりくみをすすめる大切さが参加者の実感となったとしています。
終了後、記者会見した実行委員会の今谷賢二事務局長(全教教文局長)は、子どもたちの深刻な状況や教職員の困難を語り合いながらも終始明るいトーンで議論が行われ、「元気をもらった」との感想が多くよせられたと語りました。
「理科教育」の分科会に参加した京都府の小学校教員(51)は、「自然を実物に触れて学べる教育実践を大事にし、子どもと一緒に丁寧に、科学的に見ていきたい。新採用の先生とも連携を深めたい」。20分科会で東京の教育現場にかけられている攻撃についてリポートした中学校教員(53)は「地域の人たちとの連帯を強めたい」と語りました。
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