2009年8月19日(水)「しんぶん赤旗」
各党の第一声
総選挙が公示された18日、各党の党首は各地で第一声をおこないました。
麻生首相
「北脅威」あおる
麻生太郎首相は、東京のJR八王子駅前で演説。経済成長がプラスになったとして、昨年来の経済対策の「成果」を強調し、「景気対策を引き続き最優先でやらねばならない」と訴えました。
首相は、「地域間格差、ワーキングプアなど、国民が心配する問題に配慮が足りなかった」と、「おわび」を述べましたが、具体的対策には触れませんでした。
一方、「一番守らなければならないものは日本」だとして「北朝鮮の脅威」を強調。北朝鮮に対する貨物検査法やインド洋での給油活動の継続、海賊対策での自衛隊派兵に「反対」したとして民主党を批判しました。
また、消費税増税を前面に出さず「自民党は、経済成長させたうえで(消費税増税)という話をさせていただいている」と述べました。
民主・鳩山代表
外交安保ふれず
民主党の鳩山由紀夫代表は、大阪市の南海線なんば駅頭で、「ボロボロになった年金に象徴されるように、お年寄りから安心を奪ったのは誰なのか、その責任が問われている」と自公政権を批判。「官僚任せの政治でなく新しい政治をおこす」として政権交代を訴えました。
しかし、政権の柱となる外交・安全保障については一言もふれず、国民から不安視されている財源についても語りませんでした。
鳩山氏は一方で、大阪府の橋下徹知事が「地域主権」を主張していることに言及しながら、「地域主権国家を民主党の力で実現させてほしい」などと訴えました。
また、2007年の参院選でも訴えた「消えた年金」の問題に言及。「2年かけて解決に最大限努力する」などと、“期限つき”の解決努力を表明しました。
公明・太田代表
バラまきを誇る
公明党の太田昭宏代表は、横浜市二俣川駅頭で「生活実感の政治に変える選挙、清潔政治実現への決定打を打つ選挙だ」と訴えました。多くの支持者が駅前を埋め、自民党横浜市議団長が応援演説しました。
太田氏は、自公連立政権が暮らし・福祉切り捨ての政治を強行してきたことには触れないまま、「医療や介護、子育て、若者の雇用支援に力を注いでいく」と強調。「定額給付金と高速料金引き下げとエコポイントが効いて、やっと景気が底打ちした」などとバラまき政策を“実績”と誇りました。
また、与党の金権疑惑を棚上げしたまま、「党首2代の献金偽装」などと民主党批判を繰り返しました。
社民・福島党首
不一致点ふれず
社民党の福島瑞穂党首は、沖縄・宜野湾市で、「政権交代、しかし、社民党がしっかり入らなければ平和の再建、生活の再建はできない」などと、連立政権入りを前提に訴えました。
福島氏は、「自民党に生活の安心をいう資格はない」と批判。一方で、政権交代後の外交・安全保障政策について「憲法9条の改悪につながる憲法審査会を動かさない」「自衛隊は海外派兵をされるべきではない」などとのべました。しかし、民主党がソマリア沖派兵を容認していること、憲法審査会に必ずしも反対ではないことなどにはふれず、政権協議でどういう態度をとるのかは明言しませんでした。
国民新・綿貫代表
民営化批判強調
国民新党の綿貫民輔代表(比例単独)は、東京都羽村市のJR小作駅前で、「郵政民営化を見直すことが日本を見直すことだと、今日までぶれずにやってきた」と一貫性をアピールしました。
駅前には同党のほか、民主党ののぼりや「政権交代」と書かれたのぼりが並び、数百人が詰めかけました。そろいの黄色いTシャツや、ワイシャツ姿が目立ちました。
綿貫氏は前回総選挙の自民党の公約について「郵政民営化さえすれば世の中は良くなる、国民は幸せになるというマニフェストだった。今、反対に格差拡大、雇用の切り捨てで不平不満が渦巻いている」と批判。民営化の見直しを訴えました。

