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2009年8月2日(日)「しんぶん赤旗」

米軍ヘリパッドいらない

座り込み2年 思い同じ

沖縄で報告会


 「私たちは豊かな自然の中で静かにくらしたいだけ」。沖縄県東村高江で、日米両政府が進める米軍ヘリパッド(離着陸帯)計画に反対して座り込みを続ける住民らによる「2周年報告会」が1日、現地に近い同村農民研修施設で開かれ、県内各地から300人が参加しました。

 「ヘリパッドいらない」住民の会の伊佐真次共同代表が、「ヘリパッド反対と座り込んだのが2007年7月2日で、3年目に入った。戦後から基地被害に苦しみ、縮小は歓迎しても移設に反対するのは沖縄県民なら当然ではないか」と訴えました。沖縄防衛局が昨年末、住民を相手に那覇地裁に「通行妨害排除命令」仮処分を申立てたことについて、「住民運動を裁判で切り崩すやり方は強権的であり不当だ」と批判。「追い詰められているのは国。今朝、村内の建設業者が『ヘリパッドはいらないさー』と笑顔で手をふってくれた。気持ちはみな同じだ」とのべ、大きな拍手を受けました。この1年間に座り込んだ人は約6400人にのぼったことが報告されました。

 弁護団が仮処分審尋の経過を報告、「高江のたたかいは必ず勝利します」と激励。ヘリ基地反対協議会など平和、市民団体が連帯のあいさつをしました。同村有銘の主婦(60)は「やんばるの自然が壊されたら生きていけない。学校の上を飛び回る米軍ヘリをみるとくやしくて涙がでてくる。ヘリパッドは絶対に認められない」と話しました。

 日本共産党の赤嶺政賢前衆院議員の激励電が紹介されました。


 ヘリパッド計画 沖縄本島北部(通称・やんばる)の広大な地域を占有する米軍北部訓練場(ジャングル戦闘訓練センター)の北側返還を理由に、南側の東村高江にヘリパッドを新たに6カ所建設します。高江は人口約150人の小さな集落。計画によればヘリパッドは民家から最短で4百メートルしかはなれていません。高江を含む北部地区は4000種をこえる野生生物が生息。植物(12)・動物(11)の固有種、177の固有亜種が確認され、世界自然遺産の選定基準を満たします。



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