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2009年7月23日(木)「しんぶん赤旗」

「安心社会」というならまず自らが退場を

志位委員長 首相を痛烈に批判

川崎駅前


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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=22日、川崎駅前

 「自公政治を退場させ、安心と希望のもてる新しい日本をつくろう」―。歴史的な総選挙(8月18日公示、同30日投票)での日本共産党の前進・躍進をなんとしてもと志位和夫委員長は22日、川崎駅東口で訴えました。

 志位氏は、麻生太郎首相が21日の記者会見で、「私の不用意な発言や自民党内の結束の乱れが、国民に不信感を与えたことに、おわびし反省する」とのべたことについて、国民が自公政権を見放した原因は、そうした個々の問題だけではないと指摘。自公政権のもとで国民が暮らしの安心を奪われ、さらに希望すら奪われたことにこそ原因があると告発し、「こんな政治が続いていては、国民の暮らしが土台から壊され、社会の活力が奪われ、日本は衰退してしまう―この不安と怒りが『自公政権は退場せよ』のごうごうたる国民の声となっているのではないでしょうか」と訴えました。

 さらに志位氏は、首相が同じ会見で、「今度の選挙は安心社会実現選挙です。子どもたちに夢を、若者に希望を、高齢者に安心を」などとのべていることを、次のように痛烈に批判しました。

 「国民から夢と希望と安心を奪ったのはだれか。『安心社会』というなら、まず一番にやるべきは自らが退場することです」

 こう力を込めた志位氏が、自公政権と正面から対決してきた日本共産党の躍進で「『自公政権さようなら』という審判を下そう」と訴えると、聴衆からは「そうだ」の声と力強い拍手がわき起こりました。

 その上で志位氏は、自公政治に代わる新しい日本の進路の「選択」をよびかけ、日本共産党が21世紀の日本の「進むべき道」として「二つの旗印」〔(1)「ルールある経済社会」をつくる(2)「自主・自立の平和外交」に転換する〕を掲げて行動していることを縦横に語りました。

 さらに志位氏は、「自公政権を終わらせた後の政権はどうなるか」と問いかけ、「日本共産党も参加する、『二つの旗印』を実行する政権がすぐにできれば一番いいですが、すぐというわけにはいきません。民主党中心の政権になる可能性が大きいでしょう」とのべ、その場合には「建設的野党」として「良いことには協力、悪いことにはきっぱり反対」の立場をとる、「こうした党が躍進してこそ、自公政権が退場した後に日本の政治をさらに前に進める力となります」と力説しました。

 「最大の焦点は日本共産党の前進・躍進です」と強調した志位氏が最後に「自公政権退場の願い、安心と希望の新しい日本への願いを、どうかこぞって日本共産党にお寄せください」と呼びかけると、聴衆から大きな拍手がわき起こりました。

 衆院南関東比例予定候補の、はたの君枝、むねた裕之、笠木たかしの各氏らが訴えました。


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