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2009年7月15日(水)「しんぶん赤旗」

内閣不信任

自民党政治に終止符を

「政治の中身」 国民が判断する番


政治部長 藤田 健

 「選挙に勝利し、中小など(景気対策の)手の届いていないところに、手をさしのべていかねばならない」。内閣不信任案がかかった衆院本会議を前にした自民党代議士会で、麻生太郎首相はこう訴え、4度におよぶ景気対策を“実績”として強調しました。

 しかし、自公政権がすすめてきた「構造改革」路線で苦しめられ、痛めつけられてきたのが、中小業者をはじめ、まじめに働く国民の側でした。その怒りの深さは、12日投開票された東京都議選での自民党の惨敗にはっきり示されました。

 労働のルールを破壊し、社会保障を切り捨てたところに、世界的な経済危機が襲い掛かってきているのに、実行しているのは定額給付金など“選挙目当てのバラマキ”だけ。国民生活を守る根本的な対策をなに一つ打とうとしない自公政権に、国民の憤りは頂点に達しています。いちいち不信任の理由を論証する必要もないほど、この内閣への不信任は国民レベルでは決着ずみです。

 外交・安全保障でも、世界の大きな変化のなかで思考停止し、軍事同盟にしがみつきつづけた結果、世界から軽んじられています。「海賊対策」を口実にした新たな派兵の強行、米国領土での軍事基地建設への国民の血税投入には熱心でも、温暖化対策や核兵器廃絶など人類が不可欠としている課題で何一つイニシアチブをとれないのです。

 ラクイラ・サミットで、2国間首脳会談もほとんどセットできないほど、各国から無視されたのも、日本から発信する中身がないからにほかなりませんでした。

唯一の正論

 その麻生首相がたった一つ“正論”をのべたことがあります。党内の「麻生降ろし」に先手をうって、「解散予告」という奇策を表明した記者会見でこうのべたのです。

 「ここで国民に信を問いたいと思います。国民に問うのは、どの党が皆さんの生活を守り、日本を守るのか、これが争点です」

 ところが、当の麻生内閣や自民党から聞こえてくるのは民主党攻撃ばかり。この日の不信任案への反対討論でも細田博之幹事長は、内閣不信任案という議題はそっちのけで「政治とカネ」、外交、財源問題などで見苦しいほどの民主党攻撃に終始しました。

 対する民主党の側も、自公政権の「官僚依存」は批判するものの、この経済危機から国民生活をどう守るのか、日本の平和と安全を守る外交政策はどうするのか、骨太の政策はまったく聞こえてきません。

道を示す党

 これに対して、国民生活をどう守るのか、日本の平和と安全をどう守るのかという点で、日本が進むべき道を示しているのが日本共産党です。(1)異常な財界・大企業中心の政治を転換し、生活と権利を守る「ルールある経済社会」を築く(2)軍事同盟絶対の政治から脱却し、憲法9条を生かし、世界とアジアの平和に貢献する「自主・自立の平和外交」に転換する―この二つの旗印こそ、国民の願いにこたえるものです。

 麻生首相の「解散予告」で、総選挙へのゴングはなりました。それは行き詰まった自民党政治を終わらせるためのスタートの鐘でもあります。自公政治に痛めつけられてきた国民生活と平和、それを守る道へとどうやったら転換できるのか、そのためにはどの党が伸びる必要があるのか、「政治の中身」を国民が真剣に吟味し、判断する番です。


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