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2009年7月3日(金)「しんぶん赤旗」

「人ごとではない」

治維法国賠同盟 参院議長と面会


 戦前の治安維持法で国家権力による不当な弾圧や迫害を受けた犠牲者に対し、国の謝罪と賠償を求める治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の代表は2日、国会内で江田五月参院議長と面会しました。日本共産党の山下芳生参院議員が同行しました。

 神戸照会長代行は一日も早い犠牲者の名誉回復を要請しました。

 犠牲者の一人、95歳の水谷安子さんは「学生時代に社会科学の勉強をしたというだけで逮捕された。学校は退学させられ、学業をめちゃくちゃにされた」と語り、世界では弾圧された犠牲者に対し「国が謝罪して、生活の補償までしている。日本でも早く解決してほしい」と訴えました。

 秋田から参加した近江谷昭二郎さんは、1930年ごろの小作争議でたくさんの人が検挙されたことを説明。「拷問でなくなった人もいた。人権問題に時効はない。しっかりとりくむべきだ」と述べました。

 江田議長は、父親が同法で検挙された経験を語り、「人ごととは思っていません。請願署名が出ているが、請願そのものには意見の違いはあっても、国会でも請願者のお話をうかがう機会があってもいいと考えている」と応じました。


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