2009年6月1日(月)「しんぶん赤旗」

「外国人も生保受けられる」

愛知・豊橋 一日派遣村相談会開く


 愛知県豊橋市の松葉公園で31日、生活・労働相談や炊き出しを行う「豊橋一日派遣村相談会」が開かれました。市内の司法書士や弁護士を中心に医療・労働団体や市民ボランティアなどでつくる豊橋派遣村実行委員会(高島史弘実行委員長)が主催。生活保護の相談を中心に、110件の相談が寄せられました。

 同市は、外国人が人口比で日本一多く居住しています。相談会に訪れたのも、半数近くが日系ブラジル人をはじめとした外国人労働者でした。運営側はポルトガル語やスペイン語の通訳を約20人配置しました。

 約160人ものスタッフが参加し、炊き出しでは豚汁やおにぎりのほか、日系人のボランティアによるブラジルやペルーの家庭料理が振る舞われました。

 家族と一緒に故郷の料理を食べながら「話を聞いてもらえてうれしかった」と語るのは、日系ブラジル人男性(44)。3月末にトヨタ系列の産業機器工場で派遣切りにあいました。「車を売ったり友人に借金をしたりしてなんとか今日までやってきたけど、もう限界です。外国人は生活保護を受けられないと思っていたけど、そうじゃないと相談員に教わり、明日一緒に申請にいくことが決まりました。これを機に、早く再就職先を見つけて元の生活に戻ります」と語りました。

 高島実行委員長は「大勢のかたに手伝っていただき、人間の強いつながりを実感しました。支援を今日だけで終わりにせず、継続して続け、相談会も今日の結果を踏まえて第2回、第3回と行いたいと思います」と語りました。



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