2009年4月7日(火)「しんぶん赤旗」

北朝鮮のロケット発射問題

冷静に外交努力尽くせ

市田氏会見


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(写真)記者会見する市田忠義書記局長=6日、国会内

 日本共産党の市田忠義書記局長は六日、国会内の記者会見で、北朝鮮の「飛翔体」発射についての国会決議への対応について問われ、「(決議の)文言はまだ各党間で折衝中なので、きちんとした折衝の上、どういう文案ができあがるかを見て判断し、コメントしたい」と述べました。

 そのうえで、市田氏は、北朝鮮のロケット発射問題についての日本共産党の基本的な態度として「われわれは地域の平和と安定に緊張をもたらす恐れのある行為は自制すべきだと言ってきた。今回の飛翔体の発射は極めて遺憾だ」と発言。「今後の対応で大事なのは、国際社会が北朝鮮の核開発計画を終わらせることにあり、この最大の目的の達成のために外交的努力を尽くすこと、六カ国協議での対話の再開にあらゆる努力を尽くすことだ」と強調しました。

 政府が北朝鮮への経済制裁期間の延長・強化の動きを見せていることに対しては、「(飛翔体が)何かをよく見極めた上で、落ち着いて考えるべき性格のものだ」と述べました。

 さらに、北朝鮮のロケット発射に対し「ミサイル防衛」(MD)を発動しようとした日本政府の対応などについて問われ、「平和的、外交的解決の努力が一番求められている時に軍事的な対応に突っ走り、誤報まで出してかえって国民を不安に陥れた」と指摘。「北朝鮮は国際的な数々の無法行為を清算していない国だけに、それに対応するわが国が道理と事実に基づいて説くということをしないと、逆にこちらが立場を失うことになる。間違ったことには毅然(きぜん)と対応するのは当然のことだが、冷静で落ち着いた外交的努力が何よりも大切だと考える」と述べました。

【Movie】市田書記局長の会見(09.4.6)



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