2009年4月1日(水)「しんぶん赤旗」

核兵器ない未来選択

中央アジア5カ国

非核地帯条約発効で会見


 【ワシントン=西村央】中央アジア五カ国(カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)の国連大使は三十日、中央アジア非核地帯条約発効にあたってニューヨークの国連本部で会見し、五カ国の安全保障の基礎となるのは、核兵器貯蔵ではなく、平和な外交政策、経済と政治の持続的発展であると表明しました。


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 同条約は、域内での核兵器の開発・生産・使用・配備などを禁止します。二〇〇六年に、五カ国代表が旧ソ連最大の核実験場だったカザフスタンのセミパラチンスクに集まって条約に署名。発効はこの三月二十一日でした。

 会見で、カザフスタンのアンティモア国連大使は、「われわれは核兵器のない未来を選択した」と述べ、核保有国の核軍縮努力を求めた核不拡散条約(NPT)の理念と目標を全面的に支持すると表明しました。

 発効にあたって潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、包括的核実験禁止条約(CTBT)の完全順守を求める初めての非核地帯条約であるとして、その意義を強調していました。

 同条約の発効で、世界の非核地帯は、カリブ海・中南米、南太平洋・オーストラリア、東南アジアに次いで四つ目となり、条約参加国は百カ国を超えます。



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