2009年3月24日(火)「しんぶん赤旗」

日本共産党都議団

予算組み替え案発表

五輪招致やめ医療・福祉に


 日本共産党東京都議団は二十三日、二〇〇九年度都予算案に対する組み替え案を発表し、二十五日の都議会予算特別委員会に提案することを明らかにしました。オリンピック東京招致の基金一千億円の積み立てや大型道路建設など無駄遣いを削り、(1)七十五歳以上高齢者の医療費無料化(2)保育園待機児解消の緊急対策(3)製造業支援―など都民の切実な雇用、暮らし、福祉に対する予算を拡充します。


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(写真)東京都の予算案にたいする組み替え提案を発表する日本共産党都議団=23日、都庁

 松村友昭、大山とも子、清水ひで子、たぞえ民夫、河野ゆりえ各都議が記者会見し、説明しました。

 組み替え案は都予算案(一般会計で六兆五千九百八十億円)の約5・2%を組み替え、五輪準備基金の積み立てや首都圏三環状道路の建設、新銀行東京など乱脈融資の救済につながる金融支援策をはじめ四十七項目を削除。深刻な不況と大企業の身勝手な雇用破壊が都民生活を直撃するもとで、都民の雇用と暮らし、福祉を守ることを最重点に、少子高齢社会への対応や行き届いた教育の実現、中小企業振興、地球温暖化防止、震災対策などの充実をはかります。

 公立小中学校の三十人学級、のべ百万人分の緊急雇用、中小企業制度融資の大幅拡充、都営住宅一千戸の新規建設再開など百七十六項目を盛り込みました。都立高校・看護学校の授業料などの値下げも行います。

 日本共産党の予算組み替え提案は一九九六年度以来十四年連続です。



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