2009年3月19日(木)「しんぶん赤旗」

ＪＲ駅汚水たれ流し放置

都下水道局長が陳謝

　東京都下水道局は十八日、ＪＲ王子駅（東京都北区）がトイレの汚水を石神井川に垂れ流していた問題について、二〇〇七年六月にその事実を把握していながら放置していた事実を認め、同日の都議会公営企業委員会で経過を説明し、陳謝しました。下水道局は十七日の公営企業委員会で、日本共産党のたぞえ民夫都議の質問に対し、駅トイレの汚水垂れ流しを確認したのは今年三月二日と答弁していました。

　今里伸一郎下水道局長は十八日の委員会の冒頭、「その後の調査過程で、二〇〇七年六月には当時の北部第二管理事務所北出張所の職員が、石神井川に汚水が流出しているのを発見し、排出先をたどった結果、王子駅のトイレであることを確認した。（排水を流す）下水道管の整備を検討したが、実施には至らなかった」と報告。

　今里局長は「非常に情けない話ですが、きょうまでに二年近くもトイレ排水が直接、石神井川に流出する事態を継続させてしまうことになった。地元の方々に深くおわびします」と陳謝しました。

　これに対し、たぞえ都議は同日の委員会で、再発防止につとめ、住民への説明を行い、厳格な対策を早期に実施するよう求めました。