2009年3月12日(木)「しんぶん赤旗」

小児病院廃止案通すな

患者家族ら座り込み

東京都庁前


 石原慎太郎都知事が都立の三小児病院の廃止条例案を都議会定例会に提出した問題で、患者家族や医療関係者が十一日、廃止撤回を求めて都庁前で座り込みを開始しました。二十一団体、百十五人が参加しました。「都立三小児病院の廃止反対大運動実行委員会」が主催、午前十一時から二時間にわたって抗議しました。

 梅ケ丘病院の存続を求める家族と都民の会の池崎吉次代表は「病院を頼って世田谷区に来て八年、自閉症の娘は介護の仕事を目指して実習するまでに成長した。これからもこの環境で育ってほしい」と存続を訴えました。

 長女(28)がダウン症だという都立八王子小児病院を守る会の女性は「障害があるからと大学病院に手術を断られたときも、八王子小児の先生が診てくれた。地元に八王子小児があることに親子で助けられてきた」と語りました。

 氏家祥夫実行委員長は「廃止条例を拙速に決めないように求め、みんなで東京の医療・福祉をどうしていくのか一緒に考えたい。撤回されるまで頑張りましょう」とあいさつ。

 日本共産党の都議団、谷川智行衆院比例予定候補(小児科医)、佐藤なおき衆院東京6区予定候補、田村智子党都副委員長、尾崎あや子、吉良よし子両都議予定候補が激励に駆けつけました。

 実行委員会は十二、十三、十七、十八、二十四、二十七の各日も座り込みます。

【Movie】都立小児病院を守れ! たぞえ都議、谷川氏あいさつ(09.3.11)



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