2009年2月4日(水)「しんぶん赤旗」

党名を変えないのはどうしてですか?


 〈問い〉「いま共産党が注目されている。党名を変えたらもっと支持が広がるのでは」という人がいます。党名を貫いているのはなぜですか?(北海道・一読者)

 〈答え〉選挙で前進するためには、日本共産党そのものをよく知ってもらうことが大事で、理解してもらえば「イメージが変わった」と言ってくださる人が少なくありません。「日本共産党」という名前に、どういう理想と歴史が込められているかを、ぜひ知ってもらうことが大切です。

 日本共産党は、まず、資本主義の枠内での民主的改革をめざしていますが、未来の展望として資本主義を乗り越えた社会――社会主義・共産主義の日本を展望しています。

 日本共産党という党名には、この理想が刻まれています。共産主義(英語でコミュニズム)の語源は共同体(コミューン)と同じです。この名前には「真に平等で自由な人間関係からなる共同社会」(日本共産党綱領)をめざすという意味が込められています。

 人間の社会は資本主義で終わりではなく、日本でもやがて「もうけ第一主義」を乗り越えた社会への前進が課題になるでしょう。この認識は、日本共産党だけのものではありません。たとえば昨年5月には、全国ネットの民放テレビ番組で「資本主義は限界か」がテーマになり、志位委員長がインタビューを受けたほどです。近年、日本共産党のホームページで綱領を見て、とくに未来社会論に共感して入党する若者が増えているのも、そのあらわれです。

 また、日本共産党の党名には、国民の利益、日本と世界の平和のためにたたかってきた党の不屈の歴史が刻まれています。昨年は、若者の間で「蟹工船」がブームになり、小林多喜二が日本共産党員だったことも知られるようになっています。私たちは、戦前の天皇制の暗黒政治の時代から、主権在民・民主主義の政治の実現、侵略戦争反対の旗をかかげてきた86年の歴史を、この機会に、多くの人に知ってもらうよう努力しています。(石)

〔2009・2・4(水)〕


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