2009年1月28日(水)「しんぶん赤旗」

ファタハ・ハマスが会合

和解に向け10カ月ぶりに


 【カイロ=松本眞志】パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハとイスラム武装抵抗組織ハマスは二十六日、和解に向けてエジプトの首都カイロで直接に会合しました。ロイター通信によると、今回の会合は、二〇〇八年三月のイエメンでの事務レベル会談後、十カ月ぶり。この間、エジプトが仲介して調停協議が行われていました。

 会合のきっかけは、イスラエル軍がガザ地区攻撃の停止宣言をした直後の十九日に、パレスチナ自治政府のアッバス自治政府議長がクウェートの経済サミットで行ったパレスチナ連立政府樹立の呼びかけだったとされています。このときアッバス氏は、連立政府の目的について、イスラエル軍の武力行使の阻止と停戦の安定化、ガザ地区の経済封鎖解除、同地区を管理している検問所の全面開放を目指すものだと説明しました。

 ファタハのアッザム・アルアハメド代表は会見で、「ハマスの指導部の一人と会い、もう一つの会談を持つことで合意した。われわれはパレスチナ統一のための包括的な対話を準備している。ハマスの兄弟がこれに応えてくれることを期待している」と語りました。


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