2009年1月21日(水)「しんぶん赤旗」

平和の潮流を評価

中国白書 「強力な軍建設」も


 【北京=山田俊英】中国政府は二十日、「二〇〇八年中国の国防」と題する白書を発表しました。国際情勢は「平和と発展、協力」が「時代の潮流」と評価しつつ、米国などへの警戒感も示しています。

 白書は、大国間の協調や新興国の発展で「戦争を制約する要素が増えた」との認識を示しました。アジアでは東南アジア諸国連合(ASEAN)憲章の調印のほか「台湾海峡情勢で重要な積極的変化が生まれた」とし、六カ国協議の進展で「東北アジア情勢が緩和した」と指摘しました。その一方、「覇権主義が依然存在している」と述べ、米国が軍事同盟を強化していると警戒感も示しました。

 テロ、自然災害など「非伝統的」危険の高まりや台湾、チベット、「東トルキスタン」独立運動を国内の脅威に挙げ、これに対応する「強力な軍建設」の重要性を強調しました。

 軍建設ではハイテク化を優先課題とし、「海洋、宇宙空間の安全を守る能力の向上」を重視。核兵器については「先制使用しない」との立場を繰り返しました。

 昨年三月の全人代で、中国の国防予算は一九八八年以来、二十年連続で二ケタの伸びとなり、周辺国の懸念を招いていました。また中国の国防予算の透明性が低いと指摘されてきました。

 こうした懸念を念頭に今回の白書では、〇七年について人件費、訓練費、装備費の三つに分け、金額と構成比を明記しました。


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