2009年1月12日(月)「しんぶん赤旗」

イスラエル軍のガザ攻撃拡大

世界各地で抗議の波

“市民の虐殺やめろ”


 イスラエルのガザ攻撃が拡大、市民を含めた犠牲者が拡大しているのを受け、欧米や中東諸国で週末の十、十一日と、イスラエルに対する抗議行動やガザ市民に対する連帯の動きが広がりました。


 米国の首都ワシントンでは十日、数千人がホワイトハウス前の広場で集会を開き、ブッシュ政権や議会上下両院がイスラエルを支持していることに抗議しました。横断幕にはオバマ次期政権に政策転換を迫るものもありました。

 英国の首都ロンドンではパレスチナ旗や「パレスチナを解放せよ」などと書かれたプラカードを掲げ、主催者発表で十万人(警察発表一万二千人)が中心部のイスラエル大使館前で抗議行動を行いました。

 フランスの首都パリでも主催者発表で約十万人(警察発表三万人)が抗議行動に参加。「虐殺を止めろ」「イスラエルに制裁を」などと書かれた横断幕やプラカードを持ち、「われわれはすべてパレスチナ人だ」と軍事攻撃下のガザ住民に連帯を表明しました。同国ではパリのほか百二十カ所でデモが行われ警察発表で十二万人を超える人々が参加しました。

 ドイツでは全土で四万人を超す人々が抗議行動に参加。アイルランドの首都ダブリンのイスラエル大使館前でのデモ参加者は、ひつぎや死傷したパレスチナの子どもの写真を掲げました。

 レバノン南部のナバティエにイスラム教の祭りアシュラのために集まったシーア派信者数千人は、シーア派組織ヒズボラやパレスチナ旗を掲げて抗議行動に参加。ヒズボラ幹部は、ガザ市民に「あなた方は孤立してはいない」と呼びかけました。

 スペインのマドリードでは三万人のデモが行われ、イスラエルの攻撃停止を要求。その他十日にはアルジェリア、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、イタリア、ギリシャ、スイス、ポーランド、ハンガリー、カナダなどで、また十一日にもインドネシアや香港などで、抗議行動が行われました。


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