2009年1月7日(水)「しんぶん赤旗」

クボタと国の責任問う

尼崎アスベスト訴訟 遺族が会見


 兵庫県尼崎市の大手機械メーカー「クボタ」旧神前工場の近くに住み胸膜中皮腫で亡くなった女性の遺族がクボタと国に損害賠償を求める、尼崎アスベスト訴訟第二次提訴が昨年十二月末におこなわれ、五日、遺族が神戸地裁で会見しました。

 地域住民のアスベスト被害についてクボタと国の責任を問う裁判は、二〇〇七年五月に二遺族が提訴しており、今回の提訴で三遺族となります。

 会見では、二〇〇七年九月に亡くなった保井綾子さん=当時八十五歳=の夫、安雄さん(84)、長女の祥子さん(58)が思いを語りました。一家は一九五七年以降、クボタから一・二キロ、一・〇七キロの距離の二カ所で暮らしていました。「胸が痛い」と訴えて受診した綾子さんが亡くなるまでの期間は、わずか一年二カ月でした。

 祥子さんは「苦しいのにがまんしてえらかったと思う」と涙ぐみます。安雄さんは「胸水がたまって、抜くといったん楽になるが一週間もたたずにまたたまる。『水が欲しい』とひっきりなしに欲しがって…胸や背中がはれて痛がって、かわいそうでみておれんかった」といいます。「責任を認めてくれない限り、納得できない」と語りました。



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