2008年12月11日(木)「しんぶん赤旗」

COP14

削減数値目標は不可欠

条約事務局長 交渉の条件示す


 【ポズナニ(ポーランド)=坂口明】国連気候変動枠組み条約のデ・ブア事務局長は九日、ポズナニで開催中の同条約第十四回締約国会議(COP14)の閣僚級会合が十一日から始まるのを前に記者会見し、二〇一三年以降の温暖化防止の新たな国際協定を策定する交渉が成功する条件を示しました。その関連で同氏は、先進国の温室効果ガス削減の数値目標での合意成立が不可欠であり、それがないと交渉は失敗だと表明しました。

 デ・ブア氏は、新協定の合意をめざす来年末のCOP15(コペンハーゲン)がどんな会議になるかに関し、大きな原則での一致を勝ち取ることが肝要だと指摘。(1)先進国と途上国がどの程度の野心的な削減目標をもつか(2)資金をどうするか(3)制度的枠組みをどうするか―の三点の明確化が重要だと語りました。

 同氏は、三点は相互に関連しているが、先進国が削減に指導性を発揮することが重要だと繰り返し強調。主要途上国については、形態はともあれ、取り組みへの支援と先進国側の削減公約を条件に、政治的約束が求められると述べました。



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