2008年12月9日(火)「しんぶん赤旗」

都が認証取り消し

突然の閉園理由に

保育所ハッピースマイル


 東京都福祉保健局は八日、株式会社エムケイグループ(初見雅人社長)が設置していた都認証保育所「ハッピースマイル東中野駅前園」(中野区)について認証を取り消すことを発表しました。


 同園は、九月一日に開設されましたが、エムケイグループは「経営難により、会社自体の存続が不可能となり清算手続きに入る」として十月三十一日で突然閉園していました。

 日本共産党東京都議団の調査で、開設申請の際、エムケイグループが提出した事業計画書で「確保済み」としていた八人の保育士の勤務実態がないなど、虚偽申請による補助金の不正受給の疑惑が明らかになっていました。

 都福祉保健局は、ハッピースマイル東中野駅前園の認証取り消し理由ついて、児童の保護者や地元区をはじめ関係自治体に何の説明もなく事業者の一方的な都合で突然閉園し、在園児が転園を余儀なくされたことをあげています。一方、虚偽申請、補助金不正受給問題について都福祉保健局少子社会対策部子育て支援課では「現在調査中であり、事実が明らかになれば、関係する区が補助金の返還請求をすることになる」としています。

 都認証保育所の認証取り消しは、日本共産党都議団の調査で虚偽申請と補助金不正受給が明らかになった「じゃんぐる保育園」(荒川区)につづき二件目。また、「小田急ムック成城園」(世田谷区)で虚偽申請と補助金不正受給を行っていたことも、党都議団の調査で明らかになっています。


 東京都認証保育所(A型) 営利企業の保育所への参入を促進する、東京都独自の制度。基準面積、有資格者の割合など、認可保育所の基準を緩和し、保育料は上限があるものの、各施設が自由に設定できます。高い保育料、園庭がない、職員の待遇が低いなど、保育の質の低下に、不安の声があがっています。B型は個人が設置する、ゼロ歳から二歳児を対象にした二十九人以下の小規模な施設です。


営利企業の参入中止を

植木都議が談話

 東京都認証保育所「ハッピースマイル東中野駅前園」の認証取り消しについて日本共産党の植木こうじ都議(中野区)は、営利企業の保育所への参入中止など東京都の政策転換を求める談話を発表しました。

 談話は「処分は当然」としたうえで、同園や「小田急ムック成城園」の虚偽申請・補助金不正受給の問題など「営利企業による認証保育所制度の構造的欠陥が表面化したもの」と指摘しています。

 不正行為や保育内容に問題を起こさない抜本的対策が必要だとして、(1)営利企業の参入を中止し非営利を明確にする(2)株式配当などに補助金や保育料を使うことの禁止(3)待機児解消は認可保育所の増設を基本にすえ用地費助成創設など支援を強化する―ことを求めました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp