2008年11月29日(土)「しんぶん赤旗」

残業免除制度を検討

育児・介護休業法 見直したたき台


 育児・介護休業法の見直しを検討している厚生労働省・労働政策審議会の雇用均等分科会は二十八日、取りまとめのための「たたき台」を発表しました。来年の通常国会に改正案の提出をめざす予定です。

 「たたき台」は、子育て中の働き方の見直しとして、三歳未満の子どもがいる男女労働者の請求で残業を免除する制度や、一日六時間などの短時間勤務制度の導入を事業主に義務づけることを検討課題にあげています。

 父母がともに育休をとる場合は、原則子どもが一歳になるまでとしている現行の育休期間を、一歳二カ月までに延長すること、また年五日の子どもの看護休暇を、子どもが一人なら年五日、二人以上なら年十日とすることなどもあげています。

 現状は、第一子出産で女性労働者の七割が退職に追い込まれており、子育てと仕事を両立できる条件整備は切実です。とりわけパートや派遣労働者は、育休がとりにくい問題の改善が求められますがふれていません。

 労働側委員からは、非正規労働者が取得しやすくなる改善内容がないことや、残業免除などの対象が三歳未満の子をもつ労働者だけになっていることへの批判が出されました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp