2008年11月23日(日)「しんぶん赤旗」

平和創造、大学の役割

科学者会議が研究集会


 日本科学者会議の第十七回総合学術研究集会が二十二日、名古屋大学で開かれました。

 集会は二年に一回開かれるもので、今回のテーマは、「平和の創造と科学の役割」です。

 実行委員長の沢田昭二・名古屋大学名誉教授が基調報告を行い、「大学は、平和の創造の場として、また人類の未来を切り開く場として、その任務をすすんで負わなければならない」という名古屋大学平和憲章を引用して大学の役割を強調。大学の本来の役割を発揮する環境は厳しくなっており、現状を克服するための活発な議論をよびかけました。

 集会では、森英樹・龍谷大学法科大学院教授が「憲法改正論の現状とその対応」と題して記念講演。森氏は、昨年の参院選の自民党大敗によって、明文改憲は「いったん停止」しているが、改憲を促す震源地である米軍再編が進行していると指摘。それに追随する日本政府を批判しました。

 また、猿田正機・中京大学教授が「トヨタウェイと人事管理・労使関係」と題して特別報告を行いました。

 集会は三日間の日程で、平和、経済と暮らし、環境とエネルギー、大学・研究機関と教育・文化など三十四の分科会に分かれて、百数十人の科学者、研究者が研究発表をおこないます。


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