2008年11月23日(日)「しんぶん赤旗」

NHK経営委員の選考

公募・推薦制に

「会」がシンポ


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(写真)NHK経営委員会のあり方を論じるパネリスト。(右から)戸崎、須藤、小林、野中の各氏=22日、東京・千駄ケ谷区民会館

 NHK経営委員の人事で政府提案が野党に否定される中、市民団体「開かれたNHK経営委員会をめざす会」が二十二日、NHK経営委員の公募・推薦制を求めるシンポジウムを東京・千駄ケ谷区民会館で開きました。

 メディア研究者の松田浩氏が講演し、NHKの自主・自立、権力からの独立、公共的機能の担保である経営委員会の役割を、放送法から説明。経営委員の公募・推薦制を求める運動が政府提案の経営委員不同意という新しい事態を生み出したと指摘し、NHK職員・OBとも連携した国民的運動がカギだと訴えました。

 シンポジウムのパネリストは三人。NHK経営委員を二期務めた小林緑・国立音楽大学名誉教授は「私も含めて選ばれる過程が不透明。公募がよいのでは」と語りました。メディア総合研究所の須藤春夫所長はイギリスの例を紹介し、「選考のプロセスが大事」だとのべました。元NHKプロデューサーの戸崎賢二・愛知東邦大学教授は、受信料値下げをめぐる現経営委員会の強引な手法を批判しました。司会は、ジャーナリストの野中章弘氏が務めました。

 市民団体が経営委員に推薦している桂敬一(メディア研究者)、湯山哲守(元京都大学講師)の両氏があいさつしました。


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