2008年11月13日(木)「しんぶん赤旗」

四川大地震半年

越冬準備 急ピッチ

1千万人 今も仮設住宅暮らし


 【北京=山田俊英】約九万人が犠牲になった中国四川省大地震から十二日で半年がたち、各地で追悼行事が行われました。被災地では約一千万人が仮設住宅で暮らしています。恒久住宅の建設や衣類の配布など冬を迎える準備が急ピッチで進んでいます。

 同省では農村部十万五千戸、都市部二万六千戸の住宅が完成。成都市は年収二万二千元(約三十万円)以下の被災家庭すべてに賃貸住宅を保障する方針です。補助金を出して市価より安くした低価格住宅も販売します。

 震災で失われた家は四川省だけで四百四十五万戸。被災者全員の住宅再建にはまだ時間がかかります。道路の復旧工事は山間部でまだ続いています。

 中国政府は三年間で総額一兆元(約十四兆円)の復興事業を推進中。今月発表した金融危機対策の景気刺激策では、来年分の復興計画のうち二百億元(約二千八百億円)分を年内に前倒しで実施します。

 被災地の緯度は日本でいえば九州ほどで、中国では南に位置していますが、山間部では冬、最低気温が零下になります。中国政府や赤十字の呼びかけで全国から冬物衣類が送られています。


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