2008年11月11日(火)「しんぶん赤旗」
次々広がる聴衆の輪
市田書記局長が訴え
静岡・愛知3カ所
解散含みの緊迫した情勢が続くなか、日本共産党の市田忠義書記局長は九日、東海ブロックの静岡・愛知両県の街頭三カ所でマイクを握り、佐々木憲昭衆院議員の議席絶対確保とともに同ブロックから複数議席獲得をと、力を込め訴えました。
静岡県の浜松市では、雨が降る中、傘をさした通行人が足を止める姿がみられました。愛知県の一宮、岡崎両市では、若い男性が自転車を止めて演説に聞き入るなど、聴衆の輪が次々と広がりました。「人間らしく働ける雇用のルールを」と書かれたのぼりや、「消費税UPより給料UP!」と書かれた手作りポスターが掲げられ、「そうだ」「がんばれ」といったかけ声もあがりました。
市田氏は、後期高齢者医療制度、雇用、食の安全と農業、消費税、自衛隊の海外派兵などの問題に触れ、財界中心・米国いいなりという異常な自民党政治の根本にメスを入れる「政治の中身の改革」を訴えました。
この中で市田氏は、米国発の金融危機を口実にトヨタなどが期間社員や派遣労働者の首切り計画を立てていることを示し、「『カジノ資本主義』=イカサマバクチの失敗のつけをなぜ国民が払わなくてはならないのか」と告発。ぼろもうけをあげてきた大企業に社会的責任を果たさせるとともに、労働者派遣法の改悪に一貫して反対し、その抜本的改正を求める党の値打ちを力説しました。
会社員の男性(23)=浜松市=は「首を切られ涙をのんでいる友人に伝えたい。ぼくたちの味方になる党があるということを。(労働者)派遣法を抜本的に改正してほしい。共産党がんばって」と話していました。
市田氏とともに三カ所でマイクを握った佐々木憲昭議員は「日本共産党の躍進で日本の政治を明るく、未来あるものに変えよう」と訴えました。
浜松市では、ひらが高成、一宮市では、せこゆき子、岡崎市では八田ひろ子の各東海ブロック比例予定候補が訴えました。
一宮市の女性(60)は「年金を改ざんし、後期高齢者医療制度で年寄りを差別する。こんな日本が嫌いになっていた。でも市田さんの話を聞き、共産党が伸びれば社会は変えられることが分かり、希望が持てた」と話していました。