2008年11月4日(火)「しんぶん赤旗」

ボーイング 15%賃上げ

米航空機大手 ストの労組と妥結


 【ワシントン=西村央】米大手航空機メーカーのボーイング社の従業員二万七千人が加盟している国際機械工労組(IAM)は一日、今後四年間で15%の賃上げなどを内容とする会社側との妥結内容を組合員投票で批准し、九月六日から続いていたストライキを終了することを決めました。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版が伝えました。

 同紙によると、妥結内容は賃上げに加えて、医療保険では二〇〇五年に締結した水準を維持することなど。

 IAM七五一支部のウロブルスキ委員長は会見で、五十七日間にわたるピケットラインの維持など「スト中の組合員の団結が会社側への強いメッセージとなった」と語り、「今後四年間にわたって経済的安定性や良質の医療保険などを確保できることができた」と今回のたたかいの成果を強調しました。

 スト終結により、従業員は二日夜から職場に復帰し、停止していた旅客機製造ラインでの操業を再開します。



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