2008年11月3日(月)「しんぶん赤旗」

志位委員長の訴えに共感

東京 秋葉原・浅草・赤羽


 「どこが政権を取ろうとも、戦争や消費税がらみの暴走を、共産党には止めてほしい」(秋葉原で二十二歳の男性)、「共産党についてもっと知りたくなりました」(浅草でアルバイト中だった学生)―。二日、秋葉原、浅草、赤羽と東京都内三カ所を駆け巡った志位和夫委員長の街頭演説では日本共産党への期待が大いに広がりました。

 志位氏は各地で、人間らしい労働のルールづくりや社会保障の充実など国民生活を土台からよくするための政策を縦横に力説。大企業から家計に経済政策の軸足を移す大転換を訴え、暮らしを守るたたかいと一体に総選挙での日本共産党の躍進への支援を呼びかけました。

 真新しいビルが立ち並ぶ秋葉原駅・電気街口前では、党支持者に加え、「ネットで流したい」とカメラで動画を撮影する人や、ゲームソフトを買いに来た友達連れなど通りがかりの若い人たちが次々と演説に足を止めました。

 「自民党ではなく、共産党だったから足を止めた」というのは電気街をのぞきにきた男性会社員(27)。「いまの社会は貧困層とお金持ちとの格差がありすぎる。自民党を倒すために民主党にと思うこともあるけど、共産党にも力をつけてほしい」。志位氏が「これ以上大企業に減税をするのは間違っている。大企業にもうけ相応の負担を」と力を込めたとき思わず友達といっしょに拍手を送りました。

 演説後は「感動しました」と目を赤くし、「僕らが考えていることと同じです。本当に政治を変えなければいけないと思った」と話しました。

 観光客でにぎわう下町の浅草・雷門前には立すいの余地のないほどの人が集まり、周辺の歩道でも多くの人が演説に聞き入りました。

 弁士が宣伝カーの上に姿を現すと、「待ってました」という威勢のよいかけ声が。

 志位氏の話を聞いて、七十歳の男性は「庶民にはますます重い負担を押し付けながら、大企業に対する減税額はびっくりするほどだ」、六十歳の女性は「いまでも物価が高くて大変。これ以上消費税が上がるのは困る」と、党躍進に期待を寄せました。

 不動産販売の看板を掲げるアルバイトの学生(20)も「なかなかいいことを言っていますね」と共感。「うちらは消費税を10%にされるのが一番きついですから」と話しました。

 北区の赤羽駅東口の広場は、ほとんど人で埋め尽くされ、盛んな拍手と歓声がたびたびわき起こりました。

 通りがかりの男性会社員(42)は、「共産党は筋を通すのがいいところ。民主党は、政権をとりたいがばかりに、権力にすり寄ってだんだん自民党みたいになっていく。共産党にはもっと議席を増やしてほしい」と話しました。

 各地で衆院予定候補が決意を表明。比例予定候補では、秋葉原でとくとめ道信、浅草で池田真理子、赤羽で谷川智行の各氏が訴えました。


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