2008年9月27日(土)「しんぶん赤旗」

介護報酬上げよ 制度改善を要求

民医連


 全日本民主医療機関連合会の介護・福祉部(山田智部長)は二十六日、介護保険制度の抜本的改善を求める国会行動を行いました。全国から約七十人が参加。二十五万八千九百三十六人分の「介護労働者の処遇改善、介護保険制度の抜本的改正を求める署名」を日本共産党の小池晃参院議員秘書に手渡しました。

 厚生労働省との交渉では「働ける賃金が出せず介護福祉士の養成施設は軒並み定員割れ、介護職員の離職率は20・3%」「ケアマネジャーが本来行政がやるべき仕事まで無報酬で代行せざるをえない」などの実態が出されました。また、その大本にはあまりに低すぎる介護報酬があるとして、国の負担で引き上げることを求める声が相次ぎました。

 「重い費用負担のためサービス利用を断念したためトイレにも行けずボトルに尿をため一日二回捨てている」「半径五百メートル以内に家族が住んでいるという理由で生活援助が打ち切られた」などサービスが受けにくいことが報告されました。

 交渉後、各地の取り組みを交流。「サービス利用抑制を進める府のパンフの変更を求めたところ、『改善案を作ったので見てほしい』と府から連絡が入った」(大阪)など運動の成果も報告されました。最後に総選挙に向けアピールを採択しました。



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