2008年9月2日(火)「しんぶん赤旗」

福田首相が辞任表明

国政の基本問題を徹底的に議論した上で審判を仰げ

志位委員長が会見


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(写真)記者会見する志位和夫委員長。右は穀田恵二国会対策委員長=1日午後10時25分、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は一日夜、福田康夫首相の辞任表明を受け、国会内で記者団にたいし、次のように述べました。

 一、本日、福田首相が辞任表明をおこないました。これはきわめて無責任な政権投げ出しだといわなければなりません。

 安倍前首相に続いて、二人続けて、臨時国会の直前に政権を投げ出すというのは、自公政治の行き詰まりが行き着くところまできた、自公政治が政治的な解体状況にあるということを示すものです。

 一、辞任を受けて、新総裁、新首相(選出)ということになると思いますが、新しく選出される首相が、国民の審判を受けることは当然です。解散・総選挙で国民の審判を仰ぐことは当然だし、避けられないと思います。

 だいたい、すでに安倍内閣、福田内閣と、二代の内閣が、国民の審判抜きに続いたわけで、三代目の内閣が、かりに審判を受けないでずるずると居座るとしたら、これはまったく許されないことです。

 一、ただ、そのさい、臨時国会が予定されているわけですから、まず新しい国会で、国政の基本問題について国民の前で徹底した論議を行う、そして争点をはっきりさせて、そのうえで審判を仰ぐというのが筋です。

 すなわち、暮らしをめぐっては、物価のたいへんな高騰で、庶民の暮らしが非常事態となっています。農業、漁業、中小企業、運送業など、ほんとうに大変な事態に陥っているわけで、こういう問題にどう対応するのか。

 それから前の国会からの継続の課題ですけれども、お年寄りを「姥(うば)捨て山」に追いやるような後期高齢者医療制度を、このまま続けていいのか。また、若者を「使い捨て」にする派遣労働のあり方をどう抜本的に見直していくのか。

 さらに、アメリカいいなりでインド洋への自衛隊派兵をこのまま続けていいのか。

 こういう内政、外交にわたる国政の基本問題について、本会議はもとより、予算委員会をはじめとする委員会もふくめて、国民の前で徹底的に議論する。そして国民の前に争点をはっきりさせたうえで審判を仰ぐべきだということを、私たちは要求します。


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