2008年8月24日(日)「しんぶん赤旗」

悲劇繰り返させない

シベリア抑留犠牲者を追悼


 全国抑留者補償協議会(全抑協)など関連四団体は二十三日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で「シベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集い」を開きました。

 参列した元抑留者や遺族ら約九十人は、同じ悲劇を繰り返さぬよう決意を新たにしました。日本共産党の小池晃参院議員、笠井亮衆院議員や民主党議員が出席しました。

 あいさつに立った寺内良雄全抑協会長(84)=栃木県=は、元抑留者の平均年齢が八十五歳に達したとし「われわれのたたかいはまさに時間とのたたかい」と強調。抑留時の未払い賃金を支給し、歴史の継承を国の責任で実施するよう定めた野党共同による特別措置法案について、臨時国会への提出と成立を実現させようと呼びかけました。

 モンゴルで強制労働させられた江藤文英さん(89)=東京都=は、旧ソ連が犯した罪は大規模拉致だと繰り返しのべ、「命をながらえてきた者として、のちのちの人に真実を伝えなければいけない」と追悼の言葉をのべました。

 小池、笠井両議員は臨時国会で超党派で特別措置法案を成立させるため、全力を尽くすと語りました。

 六十三年前のこの日、旧ソ連のスターリンが日本兵らをシベリアなどで労働させるよう秘密命令を発しました。これにより六十余万人が奴隷労働させられ、六万人以上が亡くなったといわれています。


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