2008年8月24日(日)「しんぶん赤旗」

平和・貧困もっと話そう

教育のつどい 中高生ら分科会


 京都市内で開かれている「みんなで二十一世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2008」三日目の二十三日、子ども参加の特設分科会が開かれ、中学生、高校生ら約四十人が参加しました。

 「司会が一人これへん、どないする」「たかし、おまえの出番や」。始まる前からガヤガヤ―。参加者は自己紹介とクイズの後、スライドも使い活動交流に入りました。

 高校生(17)は、今年で五十六回目の京都の高校生春季討論集会(「春討」)を紹介。ホームレス問題を取り上げ、なぜ貧困ができるのか討論した経験を報告しました。

 高校生(17)は、日中韓の若者が毎年相互訪問して、戦争被害者の話を聞いたり、歴史認識問題の討論をしている活動を紹介。「東アジアの平和には、若者の交流が一番です」と訴えました。

 大阪の「たこやきからピースの会」の高校生(17)は広島の原爆資料館で、さびついた三輪車を見て、小さな命が一瞬で消えてしまったことに衝撃を受けた経験にふれ、「武器に頼るのは『弱い心』。問題を話し合いで解決する『強い心』を広げたい」と話しました。

 愛知や岐阜の高校生の取り組みも報告されました。

 討論では「学校でももっと政治や社会の話がしたい」という声が出されました。京都の定時制高校生(18)は「みんなで討論するのは自分の未来を決めていく土台になる取り組み、ずっとやっていきたい」と感想を話しました。

 この後、立命館大学国際平和ミュージアムの見学、京都御苑での自然観察、高校生活徹底討論の三グループに分かれ、交流を深めました。


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