2008年8月20日(水)「しんぶん赤旗」

首相への献金企業

国の補助受けマンション建設

「規正法」違反の疑いも


 福田康夫首相が支部長を務める政党支部「自民党群馬県第四選挙区支部」に献金している企業グループが、国の補助金を受けて再開発マンションを建設していたことが本紙の調べで分かりました。政治資金規正法は、補助金受領企業の一年以内の献金を禁止しており、これに違反する疑いもあります。


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(写真)国土交通省の補助金を受けて建設されたマンション=群馬県高崎市

 問題のマンションは、福田首相の地元、群馬県高崎市のJR高崎駅から程近いところに、昨年三月完成した十四階建ての「レジデンス高崎」。高崎市が中心市街地活性化の一環としてすすめてきた「八島町南地区」再開発事業(事業主体・日東興産=高崎市)で、国土交通省の「優良建築物等整備事業費補助金」の対象となりました。

2年間で600万円

 本紙が入手した国土交通大臣の「補助金交付決定書」によると、同補助金が、日東興産に対し、二〇〇五年九月三十日、〇六年四月三日、同十二月七日の三回にわたって計三千七百五十万円交付されています。

 日東興産は、「自民党群馬県第四選挙区支部」の会計責任者、藤田登氏が代表取締役を務める不動産会社です。

 一方、同氏が代表取締役名誉会長の設備工事会社「藤田エンジニアリング」は、同社が国土交通省に提出している工事経歴書によると、同マンションの機械設備、電気設備工事などを約四億三千万円で受注しています。

 第四選挙区支部の政治資金収支報告書によると、〇五年八月二十六日に、日東興産から百万円、藤田エンジニアリングから二百万円、〇五年と〇六年の各十一月二十一日に藤田エンジニアリングから各五十万円の献金を受け取っています。このほか、藤田登氏が取締役の「藤田テクノ」も〇五年八月二十六日に二百万円の献金があります。

 日東興産が国交省の補助金を受けた〇五年、〇六年の二年間に第四選挙区支部は、藤田グループ三社から計六百万円の献金を受け取っていたことになります。

 日東興産は、資本金一千万円、従業員二人、所在地は藤田エンジニアリング、藤田テクノなど藤田グループ企業が入居する高崎市飯塚町の藤田ビル内です。

 政治資金規正法は、国から補助金を受けた企業が、その補助金の交付決定の通知を受けた日から一年以内の政治献金を禁止しています。

親会社を迂回か

 親会社の藤田エンジニアリングの〇五年十一月、〇六年十一月の計百万円の献金は、補助金交付決定の一年以内で、親会社を迂回(うかい)した違法献金の疑いがあります。

 〇五年八月二十六日のグループ企業三社の献金は、この時点では、当然、補助金の申請をしている時期で、補助金交付を前にした「駆け込み献金」ともいえます。

 福田事務所は本紙の問い合わせに「政党機関紙からの質問には一切お答えしておりません」と回答を拒否しました。

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(写真)国土交通省の「日東興産」への補助金交付決定通知書



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