2008年7月23日(水)「しんぶん赤旗」

新国立劇場の芸術監督交代

詳細開示 再度求める

演劇人など


 演劇人十四氏と日本劇作家協会など三団体は二十二日、新国立劇場芸術監督の交代問題にかんし、「芸術監督選定プロセスの詳細開示を、再度求める声明」を発表しました。これは十四日に十二氏と三団体が「詳細開示を求める声明」をだし、新国立劇場が十七日に「回答」を出したことにたいし、「回答にはなっていない」として、再度声明をだしたものです。

 前回の声明には井上ひさしさん、蜷川幸雄さんら十二氏と、日本劇作家協会、日本演出者協会、国際演劇評論家協会日本センターの三団体が名を連ねましたが、今回これに島次郎、扇田昭彦の二氏が加わりました。永井愛新国立劇場運営財団理事が会議の内容を公開したことを、運営財団側が「守秘義務」に抵触するとしていることについて、声明は「私たちはそのようには考えません」とのべています。

 声明は「問題になっているのは、鵜山氏やその後任者についての『個人の資質、評価』ではなく、新国立劇場運営財団執行部の進め方、手続きの踏み方の『プロセス』の正当性です。こうした財団執行部の対応は、問題の本質をすり替えるもの」と批判しています。

 「内部からの告発があった経緯こそを、重く受け止めるべきです」と声明はのべています。


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