2008年7月12日(土)「しんぶん赤旗」
教育署名 スタート
少人数学級 私学助成増 父母・教職員ら集会
国の責任による三十人学級実現や私学助成の大幅増額など教育条件の整備を求める「ゆきとどいた教育を求める全国署名」のスタート集会が十一日、東京都内で開かれました。全教や全国私教連、全国私学父母懇連絡会などでつくる「ゆきとどいた教育をすすめる会」の主催です。
ことしで二十年を迎え、総計三億六千八百万筆を集めてきた署名運動。会場には三百五十人がつめかけました。滋賀県の比叡山高校の教職員は、「高校生は無力じゃない」と高校生ら二千人が集まった県の私学助成削減反対の集会のようすを紹介。「知事の三十五人学級廃止案に府PTA協議会の署名も始まり、制度を存続させた。二十年の運動の積み重ねです」(大阪府)「全教加盟と日教組加盟の教組も共同して三十人学級を求めて運動を開始。先生に私たち父母も手をつなぎます」(東京)など次々と発言しました。
「二十万」「百万」と都道府県の代表が署名目標を書いたプラカードを手に登壇。プラカードを裏返すと「みんなの力で大きくひろげよう」の文字になり、歓声がわきました。
私学助成をすすめる会の本田禮子代表は、「運動が政治を動かしている」と強調。三輪定宣・千葉大学名誉教授があいさつ、国立教育政策研究所の結城忠名誉研究員が私学助成が憲法上の権利であるとミニ講演をしました。
スタート集会に先立ち、署名推進や、私学助成の大幅増額を求める院内集会、懇談会が開かれ、日本共産党の井上哲士参院議員があいさつしました。