2008年7月4日(金)「しんぶん赤旗」

長期より短中期目標

気候変動対策で中国政府


 【北京=山田俊英】中国国務院(内閣)気候変動対策室の蘇偉事務局長は三日、洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で行われる議論について、「実効ある短期、中期の行動、措置について考えるべきだ」との方向性を示しました。胡錦濤国家主席のサミット出席に関する記者会見で述べました。

 「中国は気候変動対策のどの課題についても議論する用意がある」とする一方、「いますべきことは中身のない長期の理想的目標を議論すべきことではない。緊急性を考えるべきだ」と述べました。

 日本が提案しているセクター(産業部門)別積み上げ方式については「この方法を通じ、途上国に対する技術支援を促進することができる」と一定の評価を下しました。同時に「実際には歓迎されていない」と指摘し、「セクター別方式は国別削減目標の基準にならないことがG8閣僚会議で明確な結論になっている」と語りました。

 「途上国は気候変動の犠牲者だ」として、歴史的に多くの温室効果ガスを排出した先進国が率先して削減目標を達成するよう呼びかけるとともに、途上国の排出削減のため技術移転など先進国からの援助を求めました。



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