2008年7月1日(火)「しんぶん赤旗」

「水と衛生」目標実現へ

アフリカ連合 首脳会議始まる


 【シャルムエルシェイク=松本眞志】第十一回アフリカ連合(AU)首脳会議が六月三十日、二日間の日程でエジプトの紅海沿岸都市シャルムエルシェイクで始まりました。会議にはAU加盟国五十二カ国代表のほか、欧州、アジア、ラテンアメリカ諸国の代表、アラブ連盟など国際諸組織の代表も出席しています。

 テーマは「水と衛生」。AU委員会のピン委員長は冒頭、二〇一五年までに基本的衛生管理のもとで安全な飲料水を供給するというミレニアム開発目標(MDG)の実現を呼びかけました。

 アフリカでは、主要河川や湖のうち、飲用水やかんがい、水力発電に利用されているのはわずか。AUによると安全な飲用水の供給率は九〇年の56%から、〇六年は64%になっています。

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長はメッセージで、「今年がMDG実現の折り返し地点であり、残り七年半、目標達成のために全力を尽くすべきだ」と強調しました。

 開催国エジプトのムバラク大統領は「水と衛生の目標実現は、食料価格の高騰を解決する農業発展にとっても必要」との認識を示し、「アフリカは世界で最も食料価格の高騰と気候変動の影響を受けている地域だ」と語りました。

 アラブ連盟のムーサ事務局長は「食料とエネルギー価格の高騰は、アフリカ社会にとって非常に重要な課題であり、この問題でアラブとアフリカの緊密な共同が必要だ」と発言しました。



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