2008年6月20日(金)「しんぶん赤旗」

火災の米空母G・ワシントン

9月以降に配備延期

横須賀


 八月十九日に米海軍横須賀基地(神奈川県)への配備が予定されていた米原子力空母ジョージ・ワシントンの日程が白紙に戻り、配備が九月以降に延期されることが確実になりました。艦内で発生した火災による損傷が激しいためです。

 米太平洋艦隊司令部は十九日、日本での任務を終えて五月に横須賀を出港した空母キティホークとG・ワシントンとの任務交代を米西海岸サンディエゴ(カリフォルニア州)で八月に行うと発表しました。G・ワシントンは現在、同基地で修理・点検を行っています。

 任務交代後、キティホークは来年一月の退役に向けた日程をこなしますが、「G・ワシントンの修理完了および日本到着の時期は未定」(米太平洋艦隊)です。火災の原因も最終的に特定されていません。

 キティホークは七月末までハワイ沖で行われる「リムパック2008」(環太平洋合同演習)に参加しているため、サンディエゴでの任務交代は早くても八月中旬となります。米西海岸から日本までは最短で三―四週間かかります。

 両空母の任務交代は六月八日にハワイで行われる予定でしたが、五月二十二日に発生した火災でG・ワシントン艦内の八十区画が燃え、電気ケーブルや機器類などが損傷。同二十七日にサンディエゴへの寄港を余儀なくされました。

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