2008年6月5日(木)「しんぶん赤旗」

後期高齢者医療制度

老地連は座り込み


 全国老後保障地域団体連絡会(全国老地連)と東京都老後保障推進協会(都老協)は四日、東京・霞が関の厚生労働省前で後期高齢者医療制度の中止・撤回を求めて座り込みを始めました。六日まで二泊三日で行います。

 「年寄りを粗末にする国に未来はない!」と大書した横断幕の前で座り込む高齢者。行き交う人たちに、「千二百五十万人の後期高齢者の怒りを知れ」と書かれた「前代未聞の悪法の中止、撤回を迫る高齢者昼夜座り込み宣言」を配りました。

 全国老地連代表委員の上坪陽さん(76)は「与党は手直しをいいだしたが、お金の問題ではない。七十五歳でぶったぎり、差別するとは何事だ。人間の尊厳をふみにじる悪法は廃止しかない」とあいさつしました。

 千葉県船橋市からかけつけた男性(80)は「戦争中は獣医になる勉強もできず、赤紙一枚で戦争に動員され、戦後は焼け野原から復興に精力を注いだ。金がかかって困るから早く死んでくれとはひどすぎる」と話します。

 「撤回させるまで座り込む」と話すのは東京都昭島市の男性(78)。「無断で年金から保険料を天引きするやり方が頭に来る。少ない年金で生活している人の痛みがわからないのか」と怒ります。

 元気に座り込む人たちにカンパや激励が寄せられます。カンパした東京都北区の女子学生(21)は「生活の支えの年金から天引きするなんて、死んでしまえというのと同じこと。ひどい制度だと思います」と話しました。

 日本共産党の井上哲士参院議員が激励に駆けつけ、座り込みにも参加しました。



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