2008年6月5日(木)「しんぶん赤旗」

「時間とのたたかい」

高橋議員に 原爆症認定で厚労相


 日本共産党の高橋千鶴子議員は四日、衆院厚生労働委員会で、仙台、大阪両高裁で原爆症の認定を求める原告全員勝訴の判決がでたことについて、「国は上告せず、他の訴訟も含め一括解決を」と求めました。

 また、両判決が、厚労省の新認定基準を超えた疾病を原爆症と認めたことをあげ、基準の見直しを要求しました。

 舛添要一厚労相は、「二つの判決は極めて重い」「政府全体としてこの問題に対応していきたい」と述べました。

 高橋氏は、「被爆したときに多くの仲間を救えなかった。二度と一緒にたたかっている仲間の線引きはできない」という被爆者の訴えを紹介。亡くなる原告も増えていると述べ、「いたずらに時間を延ばさず、政治決断すべきだ」と重ねて求めました。

 舛添厚労相は、「時間とのたたかいでやりたい」と表明しました。


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