2008年5月22日(木)「しんぶん赤旗」

米イージス艦が宿毛入港

「軍港にするな」と集会

高知


 米イージス艦「オカーン」(ミサイル駆逐艦、母港ハワイ=八、三〇〇トン)が二十一日午前七時三十分、高知県宿毛(すくも)市の宿毛港に入港しました。

 政党や平和団体で構成する「イージス駆逐艦『オカーン』の宿毛寄港に抗議する幡多地区実行委員会」が開いた抗議集会には百八十人が参加しました。各政党や労働組合、平和団体の旗やプラカードが並ぶなか、「オカーンはハワイに帰れ」とシュプレヒコールをあげました。

 集会で県平和委員会の和田忠明事務局長が「二〇〇六年に続き二回目の入港の目的は、宿毛湾を基地化するための調査です。運動を強めてアメリカの狙いを打ち破ろう」と呼びかけました。

 民主党、社民党、新社会党の代表とともに立った日本共産党の村上信夫衆院高知3区候補があいさつしました。

 村上候補は「『オカーン』は核兵器が搭載可能なトマホークを装備しています。宿毛湾への核兵器の持ち込みを許さないために、米艦船の寄港を許さない運動と世論を高めよう」とのべました。

 集会は中西清二宿毛市長とアメリカ大統領、「オカーン」艦長への抗議文を採択し、デモ行進しました。

 愛媛県から来た「愛南町九条の会」の宇佐総一さん(66)は「宿毛と愛南町は隣同士です。どちらも漁業が盛んで、宿毛湾が軍港化されたら困ります。共同して基地化の動きを止めていきたい」と話していました。

 宿毛湾の入り口は県警の機動隊がバリケードを組み、接岸地にはフェンスが設けられるなど普段ののどかな景色と違う物々しさでした。

 笹岡まさる衆院比例四国ブロック候補も参加してデモ行進しました。



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