2008年5月21日(水)「しんぶん赤旗」
共産党・青年キャンペーンカー 東北6県で注目
街にとけこむ
ON AIR(ラジオ番組風宣伝)
「学費無償ってほんと?」「平等な社会つくって」
「ルール違反の働かせ方をやめさせよう」「お金の心配なく学べるようにしよう」と、日本共産党「青年・学生キャンペーンカー」が10日から19日まで東北6県を駆けめぐりました。(山本健二)
福島県を皮切りに、各県の「日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク(かえるネット)」と日本共産党、民青同盟の青年たちのべ約九十人が四十八カ所で行動。カエルやウサギのぬいぐるみも登場して、アンケートやシール投票を呼びかけながら青年の生活実態を聞きました。
「かえるネットON AIR(オンエア)」と銘打つ宣伝は、駅前や繁華街で注目を集めました。「ON AIR」は「かえるネットふくしま」が昨年の参院選から始めたラジオ番組風の宣伝スタイルです。今回、福島以外の各県でも挑戦しました。
十八日は、仙台市の商店街で行動。「欧米では、大学の学費は無償なのが流れなんだ」「へーっ、ほんと」など問答形式で軽妙に学費や雇用問題を語り合いました。かとう幹夫・衆院比例候補(宮城4区重複)や角野達也・同宮城1区候補をゲストに迎えて、共産党への思いや改革の方向を聞きました。
党宮城県委員会青年学生部の高村直也さん(24)は、宣伝に手を振ってくれる人が多かったと振り返りました。「BGMを流すと、『何かな』と通行人たちが注目するのが分かった。街に溶け込んだ雰囲気ができて、宣伝しやすかった」
雨に見舞われた秋田県での宣伝(十三日)でも、青年たちはぶっつけ本番で「ON AIR」に取り組み、すずき知・衆院比例予定候補(秋田1区重複)とともに共産党をアピールしました。
対話も弾みました。インターネット上で話題を呼んだ志位和夫委員長の国会質問(二月)を要約したリーフレットを各地で配布しました。仙台市内の宣伝(十八日)では、受付のアルバイトをしている仙台市の女性が「時給は八百二十円。電車通勤で交通費は月二万円かかるが、支給されない」と話しました。
かえるネット宮城のメンバーが掲げるシール投票の「休みがとれない」項目に投票した男性(21)=美里町=は、知的障害を抱えながら作業所で働いています。「障害者自立支援法のせいで、祝日も働かないと生活が厳しい」と怒ります。仙台駅前で宣伝をじっと聞いていた三十三歳の男性は、「今は格差社会。共産党に平等な社会をつくってほしい」と話しました。
「わかった」
十二日に開いた山形・七日町の宣伝で、派遣問題について「三年間同じ職場に勤めた派遣社員は、正社員になれる」との説明を聞いていた三十代の男性が、「自分は十年派遣で働いても正社員になれない。その宣伝はウソだ」と言います。メンバーが「会社が法律を守っていないということだ」と答えると、男性は「わかった」と納得しました。
福島・郡山駅前の宣伝に駆けつけた高橋ちづ子衆院議員は、青年に訴えました。
私立高校の教師時代に進路指導を担当し、共産党のホームページで労働相談に答えている高橋議員は、青年の非正規雇用が二人に一人という現状は「一刻も放置できない」と話しました。国会で偽装請負問題や派遣労働の実態を追及し、四月に派遣労働者保護の法案を提出してきた共産党の実績を語り、「ご一緒に声をあげませんか。青年のみなさんたちと一層頑張ります」と聴衆に呼びかけました。
地元紙報道
青森・弘前市ではキヤノン工場前で宣伝(十四日)。その二日前に高橋議員らが訪問して派遣・請負労働者の正規雇用を申し入れた同工場の労働者は、退勤するときに手を振って青年を激励しました。宣伝の模様を地元紙が写真入りで大きく取り上げました。
盛岡市での宣伝(十七日)では、せがわ貞清・衆院比例予定候補が太平洋戦争でおじをなくした経験から平和の大切さを語りました。「憲法ができて以降、戦争で人を殺した日本国民は一人もいない。九条を守りましょう」と呼びかけると、バスを待っている市民から大きな拍手が起こりました。

