2008年4月30日(水)「しんぶん赤旗」

平和行進 歩み半世紀

核兵器廃絶へ列島結ぶ

来月6日スタート


 二〇〇八年原水爆禁止国民平和大行進は五月六日、北海道・礼文島(北海道―東京コース)、東京・夢の島(東京―広島コース)からスタートします。全国十一の幹線コースで行進します。

 五月十日に和歌山市、十一日に徳島・霊山寺、六月五日に富山県朝日町、十五日に沖縄県名護市、二十七日に宮崎県えびの市、二十八日に長崎市から出発します。さらに全自治体通過を目標にした網の目行進をしていきます。

 一九五八年に始まった平和行進はことし五十周年です。第一回の平和行進は、一九五八年六月に広島の原爆記念碑の前から、第四回原水爆禁止世界大会が開かれる東京に向かって、西本あつしさんがたった一人で歩き始めたのが始まりです。日に日に行進者が増え、行進が東京に入ったときには一万人の大行進になっていました。

 ことしの平和行進は核兵器廃絶を願う人なら誰でも参加できるという原点に立ち返り、自治体や教育委員会、広範な団体、寺院・教会などに参加、協賛、メッセージを呼びかけています。全国すべての自治体を訪問し、「非核日本宣言」の賛同などを求めていきます。

 二年後の二〇一〇年には核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれます。ことしの平和行進は二〇一〇年に向け、「核兵器のない世界を」の声を内外に大きく響かせていく行進になります。

 ことしの共通スローガンは次の通りです。▽核兵器のない平和で公正な世界のためにともに歩こう!▽G8洞爺湖サミットに核兵器廃絶を求めよう!▽憲法九条と非核三原則を守ろう!非核日本宣言を実現しよう!▽広島・長崎の被爆者、世界の核被害者と連帯しよう!▽原水爆禁止二〇〇八年世界大会を成功させよう!

東京の出発集会 海外代表も参加

 二〇〇八年原水爆禁止国民平和大行進の皮切りとなる五月六日の東京・夢の島の出発集会には多くの海外代表が参加します。

 アメリカからは、反核・平和団体「プロポジション・ワン」創立者のエレン・トーマスさん、アメリカフレンズ奉仕委員会のボル(ボルタザール)・ピンゲルさん、カイル・カジヒロさん、アメリカ進歩的民主主義者の会平和タスクフォース議長のブルース・トーブさん、マサチューセッツ・ピースアクション渉外担当コーディネーターのアンジェラ・ケリーさんが参加します。

 フィリピンからは非核フィリピン連合書記長のコラソン・ファブロスさんが参加する予定です。

 ことしの平和行進は、全幹線コースでイギリスのオルダーマストン平和行進の旗をかかげていきます。夢の島でも、オルダーマストン平和行進の日本からの参加者が旗を紹介することを計画しています。

 青年たちはサウンドカーからレゲエ、ヒップホップなどの音楽を流しながらピースパレードをおこないます。広島・長崎の原爆死没者二十一万人(原爆投下の一九四五年末まで)にちなんだ二十一万羽の折り鶴を集め、平和行進にも折り鶴を手に参加しようと全国の青年に呼びかけています。

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