2008年4月27日(日)「しんぶん赤旗」
108人、憲法ミュージカル
比「慰安婦」の悲劇 告発
大阪
四歳から七十一歳の百八人の市民らによる、大阪・憲法ミュージカル2008「ロラ・マシン物語」の初公演が二十六日、大阪市でおこなわれました。「楽しみながら、私たちの憲法がうたうメッセージを感じ、発信していきたい」と大阪弁護士会の若手弁護士が企画したものです。
物語には、日本軍「慰安婦」にさせられたフィリピン女性、トマサ・サリノグさん(愛称ロラ・マシン)の人生が織り込まれています。
フィリピンの弁護士で三十年来、平和運動に取り組んでいる非核フィリピン連合事務局長のコラソン・ファブロスさんは「素晴らしい。エンターテインメントとしてフィリピンの歴史の深刻な課題を日本の人に理解してもらえると思います。世界中で上演されたらいいのに」と話しました。
最前列で見ていた女性(56)=大阪市=は「感動して泣いてしまいました。主役の有馬理恵さんがきれいで圧倒されました。フィリピンであったことを知らなくて……。戦争の被害を垣間見ました」と語りました。
大阪であと三回の公演後、東京、山梨でも市民百人以上の参加でそれぞれ上演されます。