2008年4月13日(日)「しんぶん赤旗」

チベット問題 中豪首脳が議論


 【北京=山田俊英】中国訪問中のラッド・オーストラリア首相は十二日、海南島で胡錦濤国家主席と会談し、チベット問題について議論しました。

 中国中央テレビによると、胡主席は、チベット問題は完全に中国の内政問題だと指摘。ダライ・ラマ十四世の集団との矛盾は「民族、宗教、人権の問題ではなく、祖国の統一維持か分裂かの問題だ」と強調しました。

 同時に、「ダライとの対話の門は開かれている。障害はダライ側にある」とし、「誠意があるなら、行動で示すべきだ。祖国分裂活動、暴力の計画・扇動、北京五輪の破壊活動を停止すれば、いつでも接触、話し合いを続ける」と述べました。

 同テレビは、ラッド首相がチベットと台湾における中国の主権を認め、北京五輪の成功を希望したと伝えました。同首相は十日の温家宝首相との会談でも、ダライ・ラマとの対話を呼びかけており、胡主席にもこの考えを伝えたとみられます。


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