2008年4月12日(土)「しんぶん赤旗」

元政治局委員に懲役18年

中国地裁 上海市の汚職事件


 【北京=山田俊英】中国の天津市第二中級人民法院(地裁)は十一日、上海市政を舞台にした大型汚職事件で、元中国共産党政治局委員、陳良宇被告に懲役十八年、財産没収三十万元(約四百三十万円)の刑を言い渡しました。

 陳被告は上海市トップの共産党市党委員会書記を含め市幹部だった時期、企業に便宜をはかって二百三十九万元(約三千四百万円)のわいろを受け取ったとされます。収賄、職権乱用の疑いで逮捕、起訴され、党から除名処分を受けました。共産党中央幹部の汚職犯罪として国民に大きな衝撃を与えました。

 判決によれば、二〇〇四年には陳被告が地位を利用して市の社会保障基金から十億元(約百四十四億円)を流用し、企業に不正融資しました。これまで市幹部や企業経営者ら十五人が懲役四年から執行猶予付き死刑の判決を受けています。


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