2008年4月9日(水)「しんぶん赤旗」

多国間援助比重高めよ

大門氏 政府開発援助で要求

参院財政金融委


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(写真)大門実紀史議員

 参院財政金融委員会で八日、IDA(国際開発協会)加盟法改正案の質疑が行われ、大門実紀史議員が二国間及び多国間ODA(政府開発援助)について政府の認識をただしました。額賀福志郎財務相は「二国間の連携、共通認識をつくるうえで二国間援助は重要。両方が相互補完的に貢献できることがいい」と答弁しました。

 大門氏は「(利害の絡まない)多国間援助の比重を高めるべきだ」と主張。「最貧国支援で役割を果たしているIDAが多国間援助に占める割合が下がってきている。貧困削減の国連ミレニアム目標を達成するためにも、国際機関の財源確保が課題だ。ヨーロッパでは国際連帯税が検討されている」と指摘しました。

 額賀財務相は「航空券税はフランス、韓国など八カ国で導入されており、感染症対策などに使われている。国民の理解を進める中で大いに議論が必要」と述べました。

 同委員会では、日本のIDAへの今後三年間の出資を決定する改正法案が全会一致で可決されました。


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