2008年4月5日(土)「しんぶん赤旗」

「思いやり予算」反対の民主党

討論に立たず 小沢氏ら欠席


 在日米軍への「思いやり予算」に関する現行の日米特別協定を延長する新協定の採決(三日の衆院本会議)で、民主党は反対の態度をとりました。しかし、本会議では反対討論にも立たず、小沢一郎代表をはじめ、欠席した議員も出ました。

 民主党は前回の延長(二〇〇六年)の際は、「思いやり予算」について「歴史的意義を深く理解する」として賛成しました。

 今回、反対に変わった背景には、「思いやり予算」への批判の高まりがあります。衆院外務委員会で反対討論に立った武正公一議員は「納税者に通用するだけの説明責任を政府は(米側に)求めたといえない」と述べました(二日)。

 ところが、本会議では野党第二党以下が反対討論をしているのに、討論に立ちませんでした。衆院議事課によると、野党第一党がしなかったのは、記録が残る一九六七年以降で初めて。議場でも、自民党席から「民主党は、反対なら討論に立て」とやじが飛びました。日米同盟を安保政策の基軸とする同党が矛盾に直面した形です。

 本会議には、代表の小沢氏をはじめ内山晃、笹木竜三各議員らが欠席。十二人が欠席・棄権したという報道もあります。

 小沢氏は欠席した理由について「別な日程があったから出なかった。わたしにはわたしのプライオリティー(優先順位)がある」と述べました。



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