2008年3月6日(木)「しんぶん赤旗」

コロンビア越境攻撃

米州機構が対応協議

エクアドル 「非難決議採択を」


 【メキシコ市=松島良尚】三十五カ国が加盟する米州機構(OAS)は四日、本部のあるワシントンで常設理事会を開催し、コロンビア国軍が同国の反政府武装勢力「コロンビア革命軍(FARC)」をエクアドル領内で攻撃した問題を協議しました。

 討論でエクアドル代表は、コロンビアによるエクアドルの主権侵害を非難し、非難決議の採択、事実関係にかんする調査委員会の設置、外相協議会の開催を求めました。また、FARCによる誘拐行為なども批判。コロンビアの紛争は平和的に解決すべきだと述べました。

 コロンビア代表は、エクアドル領の侵犯を謝罪したものの、「テロリスト掃討は当然」と主張。また、攻撃後に回収した資料から明らかになったとして、ベネズエラとエクアドルはFARCと関係していると非難しました。

 その他の加盟国代表の多くは、どういう状況でも主権侵害は許されないと表明しつつ、事態を外交的に解決する必要を強調しました。

 ベネズエラ代表は、二十五カ国がエクアドルの立場を支持していると指摘。FARCとの関係についてのコロンビアの非難は「完全にうそだ」と反論しました。


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