2008年3月1日(土)「しんぶん赤旗」

日米地位協定改定を

沖縄米兵暴行 外務省に申し入れ

平和委員会


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(写真)米兵による女子中学生暴行事件で外務省(右側)に要請する日本平和委員会の人たち=29日、東京都千代田区

 日本平和委員会は二十九日、外務省に対して、沖縄県で起きた米海兵隊員による女子中学生暴行事件に抗議し、米軍基地の縮小・撤去と日米地位協定改定を要請しました。応対した同省北米局日米地位協定室の伊澤修室長は、「地位協定見直しは考えていない」とのべ、「これを崩すことで生じる問題もある」と擁護しました。

 要請には、佐藤光雄代表理事、千坂純事務局長らが参加しました。

 相次ぐ米兵による犯罪は米軍の体質的・構造的問題に根ざしているとして、米軍基地の縮小・撤去以外に米兵犯罪を根絶する道はなく、米軍再編・強化は中止すべきだと要求。米軍に特権を与え犯罪や事故の温床になっている日米地位協定の抜本的改定を求めました。

 伊澤室長は「(アメリカ軍兵士・軍人への刑事裁判権を定めた)日米地位協定一七条は協定の根本だ。イラクに行っている自衛隊が現地で結んでいる地位協定で、日本側が自衛隊にかかわる裁判権すべてを持っているように、一七条を崩すことで生じる問題がある」と回答しました。

 千坂氏が「日米地位協定を変えないのは、米軍のような地位を海外で展開する自衛隊に保証するためなのか」とただすと、伊澤室長は「それも一つの考慮の対象だ」と認めました。千坂氏は、「自衛隊の海外派兵をすすめるために、日本国民に被害を与えている日米地位協定を変えないのは重大だ」と批判しました。



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