2008年3月1日(土)「しんぶん赤旗」

薬害肝炎

東京訴訟も和解

原告ら恒久対策求める


 C型肝炎ウイルスなどに汚染された「フィブリノゲン」製剤などを投与されて肝炎患者になった被害者らが、国と製薬会社に損害賠償をもとめた薬害肝炎東京訴訟の控訴審が二十九日、東京高裁(小林克己裁判長)であり、二十一人の和解が成立しました。大阪、福岡両高裁に続くものでこれまでに百八人が和解しました。

 原告は、無症状感染者三人、慢性肝炎十四人、肝硬変二人、肝がん二人(死亡)で、計二十一人には病状によって給付金(千二百万円から四千万円)が支払われます。総額は、四億七千六百万円になります。

 東京高裁での和解協議は、午前十時半から始まり、川崎市の浅倉美津子さん(57)と、静岡県浜松市の公務員の男性(27)が意見陳述。浅倉さんは「国が、残された課題の真相究明と薬害再発防止、恒久対策実現に向け、誓いの言葉に反することのないように最大限の取り組みをすることを要望します」と訴えました。

 公務員の男性は「昨年十二月に亡くなった母は、自分の責任で私が感染したと自分を責めていました。母ちゃんは悪くない。国が悪かったんだと、生きているうちに伝えられなかったことが悔しい」とのべました。

 田辺三菱製薬(旧ミドリ十字)など製薬企業との和解については協議中です。



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